蜂谷 優友

蜂谷 優友

はちや ゆう

文学研究科 総合人間学専攻

「太陽は数十億年後、赤色巨星になって地球を飲み込んでしまいます」

中学3年の冬、理科室の机にもたれながら教材用ビデオをクラスのみんなで視聴していたとき、そんな文言が映像とともに流れてきた。

ふうん、いつかは地球って滅亡しちゃうんじゃん。じゃあ、今やってる受験勉強も、毎日ご飯を食べるのも、朝起きて登校するのも、友達と遊ぶのも、恋をするのも、ぜんぶぜんぶ意味ないってことじゃん。と、思春期拗らせガールだったわたしは思ったのだった。

その後ビデオが終わるまでずっと、地球って滅亡しちゃうんだ〜、と思いながら、なんだかずっと虚しかった。ここにいるみんなが子孫を繋いでも意味ないじゃん、みんななくなっちゃうんでしょ、どうせぜんぶ壊れちゃうんでしょ、って。

だが、授業が終わってぞろぞろと理科室から教室に戻っていくとき、クラスメイトたちは誰もビデオの内容について言及していなかった。みんな、今日の給食は何だとか、数学の課題が終わってないとか、受験勉強の話だとか、それから、誰かの噂話なんかを、おもしろおかしく話しているだけだった。移動教室を共にしていた友人ですら、「さっきのビデオ、観ても意味ないから自習にしてほしかった」と言う始末である。わたしは「だよね」と頷いた。

わたしは臆病なので、死ぬのがこわい。みんなには言えなかったけど、ほんとうは、あのビデオがすこしおそろしかった。これまで積み上げてきたものが全部なくなって、人間の文明や、わたしたちの感情、そして意識がゼロになってしまうことが、ものすごくおそろしかったのである。元から存在しないものが存在しないままゼロであり続けるというのは別に怖くないけれど、一度生まれてしまったものがなくなること——つまりプラスになったものがゼロになってしまうということに、わたしはひとり、途方もない無力感に支配されていた。

思春期の頃から内省ばかりを繰り返していた。そんな陰鬱クネクネ仕草はいつまで経っても治らず、結果として哲学かぶれみたいになってしまい、その調子で、大学〜大学院ではうっかり心理学を専攻してしまった(ほんとうは哲学をやりたかったのだか、自分の脳みそスペックとの折り合いをつけて哲学はやめた)。

たまに、中学のときに見たあの理科の教材ビデオのことを思い出す。あのとき感じた自分の恐怖心は、紛れもなく思春期特有の、移ろいゆく心情による病であったことは確実であるが、それでも、地球がいつか滅亡することに対するやるせなさみたいなものを、今でも多少は感じてしまう。

だが、いつまでもそうは言っていられない。数十億年後とかいう、途方もなく遠い未来を憂う前に、わたしたちには生活がある。中学のとき、ビデオを鑑賞したクラスメイトたちが何ともない顔をして日常に戻っていったのは、みんな、遠すぎる未来の確定的な滅亡より、今目の前にある生活をできるだけ平穏に保つことを考えていたからなんじゃないかって、今でならそう思える。というか、そうするしかない。太陽が赤色巨星になることは止められないけれど、今ここにある生活を守ることくらいなら、たぶんわたしにもできる。

HagiiZが目指しているのは、そんな、〈目の前にある生活を守る〉活動だと思います。災害リスクがあふれるこの憂き世で、生活を守るために何ができるか、そして何をしていくべきかを啓発する。それが叶うことによって、わたしの生活が、そしてあなたの生活が、すこしでも健やかになるのであれば、わたしがここで活動する意味があるのかもな、と思います。

はちやさんの他己紹介。

どうも、代表です。

これから、はちやさんの他己紹介をしますっ

蜂谷さんは,底知れない何かのセンスを持ち合わせている.実は,チームの中で一番素直でいられる存在でもある.一般公開とかで移動する時間が無言になっても,別に気にならない(ぼくは).

今で,センスのなにか、を言語化できないでいる.

僕は結構,自他の仮説演繹を短いスパンで実施するので,言語化できないことが人よりも少ない.

でも,彼女のセンスは説明できない.もはやセンスというワードで終わらせていいのかもわからない.超ストレートに言うと,蜂谷さんのインスピレーションが大好きなのだと思う.

よくHagiiZが出展するときにはお決まりのTシャツを着ている.実は,蜂谷さんがHagiiZをイメージして作ってくれたTシャツ用の「絵」である.※まだ,HPの仕様でサムネが青背景白文字な気がする.ちゃんとリンク踏んでね◎

どう?バッチリじゃない??みんなの雰囲気に合ってない???(別にわかるのは僕・チームだけでもいいと思うが!)

ずっと,萩色(簡単に言うとピンク)をメインにしていくつもりだったので,デザインを見せてくれた時は,一瞬,「これを萩色に合わせてみるとどうなるのだろう.」という想像と同時に,「萩色にこだわる必要はないのか」という落ち着きと「このインスピレーションをいろんな人に共有したい.」という衝動があった.

黒でも白でもいいと思う,とサジェスチョンをもらって,すぐに白に決めた.来ているみんなを想像して,白とこのデザインが,みんなにマッチしたから.

早速,2025年の防災科研一般公開にて初披露した.

見る人みんな,驚いていた.とってもかわいいし,かっこいいし,クールだし,というか,繰り返しだけど言語化できない.ただわかるのは,頭の想像と絵が一致しているということ.

僕だったら,それっぽい文字のロゴしか作れない.他のメンバーも同じだと思う.

実は,もう一つデザインがある.それはまだ,見せない.なんか,見せたくない.共有したら絶対みんな大絶賛だけど,なんか,なんだろう…カナシイ.

かほさんと一緒に統計戦略大臣として大活躍してくれている.勝手に呼んでいる.HagiiZが学術団体と胸を張れるのは,まぎれもなくこの2人のおかげである.

高校数学・大学で習う統計の話は分かっても,研究としての統計はまた話が大きく変わる.ケアしなければならないこと・その学問の文化(スタンダード)など,多岐にわたる.他にも処理方法や結果の解釈など,僕が簡単に足を踏み入れようとしていた世界は,想像よりも数十倍大変な世界線だった.

特に蜂谷さんは心理系なので,意識の尺度のはかり方・注意事項・処理方法に詳しい.蜂谷さんがいなかったら,本当に詰んでいる.

なんかうおおぉっって書いてスクロールしたら,思いのほか長くなってしまっている.

まだ書きたいことの半分しかかけていないけど,長くなるとめくってくれなくなりそうなので,いったんここまでにする.

いつもありがとうございます.